9月は今日で終わり

台風がもたらした強風が空気の汚れを吹き飛ばした。海の向こうにうす青い富士山が見える朝だった。波立つ海はボートセーリングには最適なのだろう。早朝からセーリングの若者が数多く見えた。
Uさんからフランスの秋を知らせる手紙が来た。いつも夏の間に長い手紙をくれるのだが今年は手紙がなく少し気になっていた。しかし元気で大家族になったK家の主婦として頑張っている。スイスに近いフランスの田舎暮らしはもう冷え込むらしく、この手紙の日付けの23日も暖房を入れていると書いている。9月は例年になく快晴の日が続いたのでワインの出来はバッチリ、猟も解禁になって週末は銃の音が(たぶん野兎を撃つ)しきりだという。
5時過ぎ時間が出来たので夕日を見に家を出た。少し傾きかけた太陽が目の前の海面まで光の道を作っている。涼しい海風が心地よく、陽が富士山の右にすっかり落ちて行くまで海辺に居た。