乾燥枝豆

日本に来てNさんは枝豆を知ったという。ビールを飲むとき最初に知ったのが「柿ピー」でよくビールに合うと思ったそうだ。季節が進んで新鮮な枝豆が出回り始めたらその美味しさにハマったらしい。栄養はあるし野菜本来の甘みがあり本当に良い食べ物だと思ったとのことだ。
彼はもうすぐ国に帰るのだが今の仕事をリタイアしたら絶対この「エダマーメ」を作ると言い、数年がかりの作付け面積拡大の計画を書いてみせた。オハイオには祖父の農場があって彼は今もそこで働くのを楽しみにしている様子。それでわたしはいえの台所にあった枝豆の乾燥したもの(あの黄色の大豆ではない)を少々進呈した。そして「きっとあなたはリタイアしても『毎日が日曜日」の生活は送らずオハイオの枝豆で大農場主になるでしょう」と付け加えた。彼はニコニコして明日の朝は私の説明通り乾燥枝豆を茹でて食べてみようと言った。