Bravo,brava,bravi

暑い日でなくて良かった。梅雨の雨が静かに降るなか高まる鼓動を押さえながらオーチャードホールへ。いつも生のオペラを見つけている人ならこんな大げさなことはないのだろうが私は駆け出しのオペラファン。熱がこもっているのだ。実際のステージを観る前ホールにたどり着くまでの間の自分の気持ちが愛らしくさえ思える。
素晴らしいステージに息もつけない3時間半だった。この2、3ヶ月予習した甲斐があって十分楽しめた。贔屓のリチートラのマンリーコも満足行くものだった。チェドリンスも予習していたのだが予想以上の可愛らしさに大喝采だ。衣装が素敵でトルコブルー、白、深紅と鮮やかに着替えた。ノーブルな感じさえした。数回のカーテンコールがあって終演は10時だった。いくつかの「イル トロヴァトーレ」を何度も聴いた末の今日だったがなるほど解釈はそれぞれ違うなあとわかってきた。本物を聴くまでとリチートラの「イル トロヴァトーレ」は買ってないがこれで安心して購入2度3度と楽しむことにする。