1年が600日あったら、、、

大失敗を犯した。午前の仕事、続いて歯医者へ歯垢を取りに行くまでは至極スムースだったのに三つ目のUさんと会う予定をすっかり忘れてしまった。このところ会うチャンスがなかなかなかったのでお喋りするのを楽しみにしていたはずだが。なんとしたことか。午後は夫と一寸離れた温泉に行ってしまった。結局彼女は40分待って、決して時間には遅れないわたしの性格から会う約束そのものを忘れたと悟って帰宅したという。このところ忙しい私の毎日を観察して夫はそろそろ失敗があると思っていたと言うのだ。そして再び「老人は一日一仕事」と忠告を発した。しかし夫の言う通りにしたら1年が600日くらいなければ今抱えているすべての用事をやり果せないと思うのだが。夕方道すがら買って来た新鮮な食材を持ってUさんの顔を見に行った。一寸立ち話をして見上げた空は感動的な夕焼け。自然は一方では台風の凄まじい爪痕を残しながら他方ではこんな美しい瞬間を呉れる。二人で14号台風の犠牲者に思いを馳せた。