昨夜遅く帰宅した夫は今度は日米合同の学会出席でハワイへ出掛けた。久しぶりの海外でどこか楽しそうにしていた。常夏のハワイへ行くのであるからスーツケースの中身も殆どなく(数独上級編は2、3冊入れていたようだ)これなら荷物検査も楽なものだ。スーツケースを預けてしまったら手に持っているのはチケットだけだった。
夫が最初の海外研究に渡欧したのはかれこれ38年余前のこと。まだ生まれて1年もしないK子と3歳のN子を私に託して横浜港からナホトカに向けて旅立った。ナホトカからモスクワまで陸路、それから空路スイスに入ったと聞いた。昔貧乏学者の在外研究はドルが高くて、飛行機による渡航など考えられなかった。1年半の後帰国した時K子は写真で覚えた父が実際に現れたのになかなか慣れなくて困ったものだ。一緒に渡欧した時もあったが数ヶ月の短期の時はいつもおいて行かれた。子供達の「ここぞ」という時、つまり受験の時など殆ど夫の力を借りた覚えはなく母子で頑張った。
この1週間本当なら思う存分やりたいことを計画して、、、といきたかったが治療中の身、なにもしないで大人しくしていよう。