恒例の外国人による日本語スピーチ大会の日が来た。朝から台風の接近とともに雨も風も激しさを増す一方の中である。会場には100名を超す大勢が詰めかけた。滞日年数も学習期間も何も問わず日本語で語る外国人13人、11カ国の人が話す。運営を引き受けたボランティア達の仕事は完璧だった。会場の雰囲気は明るく温かく。賢く真面目に努力して家族の生活環境を向上させて来たフィリピンのお母さんの話に感激した。まだ勉強し始めたばかり、しかし臆することなく訥々と日本の四季を詩のように述べたイギリス人もいた。いくつもの擬音擬態語を効果的に使って趣味の山歩きを語ったスピーチが一番良かった。
帰りの道は大変だった。折しも台風が一番接近した時間。横殴りの雨はどう工夫しても全身びしょぬれを防げなかった。