ユニバーサル デザイン

何となくハイビジョンの番組を見ていたら「パリ オペラ座の全て」という気になるタイトルを見つけた。2時間にわたる番組なのでDVDレコーダーで記録しようと思い立った。しかし、しかしである。久しぶりのことなので時間までに録画の準備ができなかった。複雑すぎる!大体機械に書いてある字が小さすぎるのだ。まず眼鏡をかけないと表示が読めない。メーカーに働く人はとかくデザインや多機能に気を使う、しかもまだ老眼鏡を必要としない人々である。使い勝手の良さ,シンプルさ、見やすさこそこの高齢化社会には必要だと思う。そして誰もがその使い勝手の良さ故に人に救助を求めず自分で機械を使いこなせればみんなが幸せなのだと思う。まずはマニュアルを読みやすく。で止むなくテレビの前に座る。
素晴らしい番組だった。71年ぶりの「ウイリアム テル」の上演までの取り組みの物語である。オペラを見た気分にもなったし,それ以上に一つのオペラを作り上げるまでの関係者の努力、がんばりがもの凄い。テルの息子の頭上に乗るリンゴの扱いから大道具の出来上がるまで、また出演者の音楽に対する深い理解まで心行くまで見せてくれた。DVDにレコードできなかったのが返す返すも残念だ。