垣根の剪定とトスカ

庭のシモツケ草が咲き出した。開花した様子も良いがわたしは「鹿の子」と言われるかわいらしいつぼみの時が好きだ。結構良く世話したので今年の成長は目覚ましくつぼみもたくさんだ。この花はノブ子さんから頂いたので咲き始めると手紙が書きたくなる。今夜は一筆書こう。
夫は元同僚達に誘われてコンパに出掛けた。鬼のいない間の洗濯と意気込んではみたものの、ゆうべ遅くまでパソコンの前に居た夫はなかなか出掛けない。送り出したらもう11時半だった。
色々考えて「ロスト イン トランスレイション」をみに行く。映画だけは絶対銀座で、を通して来たけれど今日は妥協して隣町へ。自転車で15分。観客は10数人だった。コッポラ監督の娘の作品とか。なかなかの才能と感心した。日本がきれいに撮れていてうれしい。日本人が日本人である時は気が付かない日本のおかしさが監督が外国人であるからこそ描けるのだ。主役の2人がいい。2人がしんみり話すところは味があり良かった。
帰宅して今度は垣根の剪定。腰にiPodをつけて、音楽はオペラ「トスカ」。CD2枚分つまり全曲聴いたところで垣根5メートル分の剪定が終った。香り高い音楽芸術を愛する人が聞けば卒倒するような音楽の聴き方に「どうして?」と問われそうだが体を動かす以外ひたすら音楽を聴くのだからわるくはない。映画「月の輝く夜に」のなかでニコラス ケイジ演ずるパン職人もオペラをがんがんかけながらパンを焼いていたではないか。