空想の中の旅

つい1週間前まで咲き誇っていた草花がもう終りかけている。いつもの年ならさっさと園芸店に出掛けて新しいものを購入するのだが今年は暑さに負けて何もしたくない。ギラギラ照りつける太陽の元に体をさらしたくない。冷房の効いた部屋から出る気が起こらない。
となると長電話ということになる。ノブ子さんから電話。彼女は今計画している初秋の、ヒース揺れるイギリスの旅計画を話してくれた。これに対してわたしはよく出かけはするが海外旅行となるとちょっと気が重い。ウエールズにロイ夫妻を訪ねる旅行も延び延びになっている。口先ではハンガリーを含む東欧へ出掛けよう、と言いながらなかなか実現しない。懐かしのジュネーブのあの街角に再び立ちたいとも思う。しかし、一人旅は大変、娘達は忙し過ぎて到底予定が合わないだろう。夫は仕事の海外以外はもう行かないと言う。これに輪をかけているのが仕事。なかなか先の計画が立たないままやり過ごしている。