「さん」の付け方

新聞の折り込み広告を見ていておやっと思った。それは新しい美容院の広告で地図もついていた。その地図がおかしいのだ。目印になる幾つかの商店やスーパー、銀行に○○銀行さん、○○石油さん。○○フロリストさんというように「さん」が付いている。
「さん」の付け方はこの頃おかしい。「さん」は人の名前に付ける敬称ではなかったのか。この地図に載っている商店や銀行と直接話している時ならまだしも,地図上の固有名詞に「さん」をつけるのは変だ。            
 テレビを見ていても同じような例に遭うときがある。直接の相手として話しているのではなく一般的な言及でも銀行さん、企業さんという表現を使う人が多いのだ。
さらに著名な人に言及する時(ご当人と直接話しているのではない)、その人が生存していようともう亡くなっていようと私は「さん」を付けないがこれもどれが正しいのか。数日前の新聞に女性作家が亡くなったフランソワーズ サガンを巡る一文を寄せていたが新聞にはサガンの写真と筆者の写真が載っていて、サガンには「氏」が付いていて、筆者の名には敬称がなかった。