義姉二人

公園の脇を通った。中央の芝生の所に3、40人の男女が集っている。観察してみて分かった。グラウンドゴルフに興じているお年寄りだ。我が元気な義姉も関西でこのスポーツグループに入っているらしい。何とシニアの全国大会まであって義姉も四国へ行ったり関東に来たり結構活発に参加していると聞いた。グループでは長命を祝って80歳の会員を表彰するのを止めたそうだ。80歳だと右から左まで会員の大半がその対象になってしまうのだという。
夜になってもう一人の義姉から電話があった。電話は長時間に亘った。内容は独り身の自分が死んだ後のこと。くどくどと夫に頼み事をしたようだ。夫の答えは「分かった。引き受けるよ。しかし死んだ後の事を考えるばかりでなく今をもっと楽しみなさい」であった。しかし言うは易しいが義姉にどれほどの慰めになったのかはわからない。
週がかわって私の心も一区切りついて元気が出て来た。