以心伝心

Sから連絡がないなあと思ったのは先週のことだった。
夕方慌ただしく帰宅して上着を脱いだところに1本の電話があり、それがSからだった。「誰か分かる?」の一言。「勿論よ。お帰り!」カナダへ行ってしまったからSと会うのも一年に一回になった。今度の帰国(エジプト人の彼女にとって日本に来るのは「帰国」ではないが私はそう理解している)はこの春に生まれた孫のお披露目もあるのだ。M家に誕生した新しい命は日本、エジプト、フランス、ベルギーの血を受け継いだ子供。まさにボーダーレス時代の申し子のような存在だ。早く会いたいと思う。Sがカナダへ移住したあの時私の受けた痛手は想像以上だった。生まれ育った国や文化を越えて強く友情で結ばれてきたのだ。日本人の仲良しと同じほど、いやそれ以上に心を割って話して来た。そんなSだ。今回は高齢のお母さんを入院させての帰国なのですぐカナダに戻るという。
iPod miniの状態を見てもらうため本物のジーニアス バー(銀座アップルの)へ行った。店はウイークデーが始まったばかりなのに客が一杯。日曜日に行かなくて良かった。無事に直って嬉しい。帰宅後すぐライブラリから全ての楽曲を移した。
ジーニアスバーで見てもらうまで待ち時間をやり過ごすため山野楽器に行った。出たばかりのアルバレス、フレミングの「マノン」DVDを発見してしまった。どうして買わずに帰って来られようか。