パリ オペラ座のすべて

ハイビジョン スペシャル「パリ オペラ座の全て」を見た。出し物(2003年)「ウイリアム テル」の上演までの記録とバスチーユ新オペラ座の紹介をかねた素晴らしいものだった。このオペラは一年も前から準備が始まったという。一つのオペラの成功は音楽を演奏する歌手、指揮者、オーケストラだけでなく裏方の一人一人に至るまで正確な仕事をしてこそなのだ。鬘作り、衣装がかりも出演する歌手に合わせて手作業だ。「ウイリアム テル」には息子の頭の上に置かれたリンゴを射落とす場面がある。このリンゴに対する小道具係のこだわりの一部始終が興味深かった。大道具の作成から舞台への据え付けまで,この新オペラ座は充分な空間を持ちハイテクを駆使する。
テレビの前に陣取り2時間。オペラの楽しみを更に深めるのに価値ある良い番組を見損なわないでよかった。番組開始直前に連絡したから同好の友F夫人も多分楽しんだと思う。