ジャクリーヌ デュ プレ

午前中"Remembering Jacqueline du Pre"というDVDを観た。「主人があなたに観てもらいたいと言っています」とF夫人が貸してくれた。ジャクリーヌ デュ プレは難病で苦しんだイギリスの女性チェリストだ。そう言えば姉が書いたジャックリーヌの伝記を読んだことがある。この本はジャックリーヌの葬儀の場面から始まりその描写にショックを受けたものだ。
DVDは天才の心と技術を持ちながら全てを出し切る時間を与えられないまま夭折したジャクリーヌの魅力を伝えていて感動した。若く健康的なジャクリーヌがいる。そして夫となったダニエル バレンボイムもイツアーク パールマンもいる。素敵な映像だ。私もCDを、エルガーのチェロコンチェルトを持っている。神が乗り移ったかと思うような迫真の演奏に感動するより恐れおののくというか聞き終わると疲れてしまうほど。今日はその演奏を映像とともに聴いた。このDVDは制作者がジャクリーヌへのオマージュを込めて作ったということがひしひしと伝わってきた。