フィッシャー−ディスカウの「冬の旅」

大先輩のO氏から宅急便が届いた。中身の見当がつかぬまま急いで開けてみると出て来たのはレコードだった。好きな人にとっては垂涎のレコードかもしれない。ディートリッヒ フィッシャーーディスカウが歌う「冬の旅」全曲、元はドイツグラモフォンが出したもの。1965年にドイツで録音されたLPだ。中を改めているとご本人から電話があり、「これはあなたへの私の形見だ」と話すのだ。確か80余歳になった方だからそういうことを考えることもあるだろうが、、、私が頂いていいのか戸惑う部分もある。しかし喜んで頂戴することにした。多分私が自分のお金で初めて買ったのが「冬の旅」全曲のSP盤だったと話したことがあるからかもしれない。
ゆっくり立派な箱の中身を調べてみると「冬の旅」全曲のほか「我が生涯を語る」という一枚も入っていた。最近の私は昔の私より心から音楽を聴きたという気持ちが強くなり楽しく喜びと共に音楽を、特に声楽を聴いているがこのお宝的レコードをどう扱ったら良いのだろう。引っ越しを繰り返して大切にしていたステレオ装置も失って今はパソコンにボーズスピーカーを繋いで聴いているのだから。