懐かしいあの頃そして今

大学時代の友人知己が集った。恩師2人を迎えて70名になんなんとする同窓生だ。この会が大学に存在していたのは長い歴史の中でほんの20年ほどだった。あの学生運動の激しさの中でついえた。しかしこうしてそれぞれが自分の存在したグループを懐かしんで、あの頃のピュアだった己を思い起こしつつ一堂に会したのは素晴らしい。会の歴史を記録した冊子も出来上がった。ページをめくるといつの間にかあの頃に戻っていた。最後は輪になり肩を組みカレッジソングを歌う。3時間が瞬く間に過ぎた。
素晴らしい日だったが私にとってはとんでもない日でもあった。一昨日の足の痛みをかばいながら駅の階段を上がっていた時痛い足はしっかり高く上がらなかった。老人特有のことだ。突っかかったところに後ろの人が私をかすめて通った。私はひとたまりもなく倒れてしまった。結果は左足親指の怪我。会合の間ずっと激しく痛んだ。帰宅してみると指は腫れ上がり赤黒く変色している。一昨日のうっかりが次のアクシデントをよぶ。元気で活発に動いていたのがいとも簡単に暗転してしまった。明日から移動には今までの2倍の時間が掛かるだろうと心を引き締めた。