親の死

カナダ在住のSの母上が亡くなったという情報が来た。この数年心臓を患って入退院を繰り返していたのを知っていた。しかし94歳という長寿を全うしたのだから素晴らしい。長いベッドの生活を送るでもなく最後まで助けは必要としても自分らしく日々を送ったという。幾つになっても親と子の関係に変わりはない。親の死で喪失感の中にいるのがSだ。Sにとって辛い日が続く。
Mが出来立てほやほやの冊子を送って来た。東京の或る町の歴史,変遷そして現在をまとめたもの。なかなか洗練された造本だと感心する。表紙に使用した江戸小紋のようなデザインが粋な下町を象徴しているようだ。明日ゆっくり目を通そう。