次に読む本

ソメイヨシノの季節は行ってしまった。しかし八重桜が満開だ。週2回通う目黒の道も八重桜で彩られており忙しく歩きながらも目はその美しさを追っている。我が家の庭もアーモンドが可愛らしい。カリンが咲いている。花いっぱいの時だ。
午後は来月から始まる仕事の下準備に行く。2年間あうんの呼吸で付き合って来たSさんは担当がかわった。なんの予告もなかったし急に聞かされるともう1年くらい一緒がよかったなと思う。しかしこれはわたしに決められる事ではない。ここは年の功。誰とでもそこそこにやれる自信はある。新しい担当者と打ち合わせも終わった。今年も何かといいアイディアを出し合って講座を進化させたい。
今日から読もうと予定していた本が見つからない。あっちの棚、こっちの棚を覗いてもない。そこで2年も前に購入、本棚にただ並んでいた「朝陽門外の虹」を読み始める。またまたハードカバーの分厚い本を持ち歩く事になる。やれやれ。内容は中国北京の郊外で女子教育に尽くした清水安三と妻の物語。わたしにとって清水安三とは中高生の頃礼拝説教の中で繰り返し語られれ知った人物である。急に大きな問題となって心が暗くなる日中の人の心のずれを思う時その昔日本のために命をかけた鑑真和上や彼の国で教育に尽力した清水安三の心と行動を深く知る事は意味があるかもしれない。何を読もうかと本棚の前に立ったとき何気なく手に取ったが今がこの本を読むのに一番相応しい時のように思えた。