季節のタルトを焼こう

数日見ない間に庭のユスラ梅が真っ赤に色付いた。たわわに実ったルビー色の実を収穫して今年もタルトを作ろう。そうだ。N子が来る日に焼こう。これは季節の我が家の味だ。忙しくしているN子は今年になって一度も実家に戻っていない。忙しいのはわかっている。都心のおしゃれなレストランで会うのも彼女のところへ行くのもいいがたまには実家に足を踏み入れてほしいのも事実だ。来週は展示会のため近くまで来るので寄ると言ってきた。
今日は長いメールがいくつも来ていた。特にHさんのメールが楽しかった。いつか紹介しておいた「大黒屋光太夫」を読んで感想をそれはそれは生き生きと書いてきた。またTさんのメールも情報満載。いまおすすめの映画まで。なんと言っても「ミリオンダラー ベイビー」が一番だそうだ。私もそう思っていた。何たってクリント イーストウッドだもの。それに「海を飛ぶ夢」も見てほしいという。しかし今月の私は忙しくて出掛ける時間がとれない。今夜はこれらのメールへの返事でほとんどの時間を費やした。
夫は写真が大嫌いなくせに新たに購入したデジカメをいじっている。夕方庭に出ろという。テスト撮影なのだ。撮った後はパソコンに取り込んだから誰かに送れとの指示があった。仕方がないので娘2人に送った。
UさんもSもそれぞれフランスとカナダに帰って行った。「今度はあなたの方が来る番よ」の一言を残して。