「ホフマン物語」

リタイア後の夫は昔より少しだけ謙虚になった。最近入れたパソコンはどうした事か登録は私の名前にしている。しかしやっている事は少し違っていて自分の都合で私の入れている情報などをこちらのパソコンからあちらへという風に動かしているのだ。数日前にはiTunesに入れているCDの情報をみんな消してしまったのが発覚した。日頃は余り不快になったり小競り合いをするのを好まない私もこれには一寸お冠になった。夫もそんな私に驚いたらしく昨日今日と傍らに何十枚もCDを積み上げて情報をライブラリに入れ直している。
こうして情報を入れ直しているのを傍で見て思った。私は声による音楽表現が圧倒的に好きだということ。器楽曲はiPodに入れて聴くものが少ない。現在毎日聴いているのはオッフェンバックの「ホフマン物語」だ。美しく洗練されたメロディーが次々と繰り出されるこの長い作品が耳に心地よい。今聴いているのはこの秋来日予定のアラーニャが歌っているものだがファンとしてはアルバレスの「ホフマン」が聴きたい。アルバレスの歌うクラインザックの歌は繰り返し聴いて好きになったがオペラの流れの中でこそ聴いてみたい。