仕事帰りに映画鑑賞

仕事の帰りに「モディリアーニ」を観た。最近は楽しい映画が好きになったのにこんな結末の映画を選んでしまった。帰り、感情移入の激しい私の心の中には大雨が降っていた。
ジャポニズムが流行っていたパリで目覚ましい活躍をするピカソと貧しいが若い才能を秘めた画家たちを背景に夭折した破滅型画家の姿は胸を打つものがあった。
ルノワールの大邸宅をモディが訪ねる。「この家はいかほどか」と問うと老マエストロは絵2枚ほどと答える。片やモディは酒と薬におぼれ絵は一枚も売れない。彼の絵が認められたのはその悲劇的な死と引き換えだった。認められなかったのは彼がユダヤ人だったから?画風が当時の画壇を合わなかったから?それとも単に運がなかったのか。アンディ ガルシアという俳優がとても良かった。妻ジャンヌも時にエレガントに輝くばかりに美しく時にやつれ疲れ果てて色々な表情を見せていい。当時の若い、のちに有名になった画家たちやジャン コクトーまで出て来てなかなか興味深かった。
昔ジェラール フリップ、アヌーク エーメの「モンパルナスの灯」を観て感激したのを思い出した。アヌーク エーメを真似てベレー帽を冠ったっけ。