8月15日

仕事が終わってちょっと恵比寿三越に寄ってみた。つい数日前まで赤い大きなSALEの字が躍ってその下には夏らしい鮮やかな色彩が並んでいたのに今は秋いろに取って代わっていた。外はまとわりつくような蒸し暑さ。しかし商売の世界はもう秋。脇の方にひそやかに焼き物がセール値段で置いてあった。中に欲しい青色の角小皿をみつけて5枚買った。
明日は在宅日なのですっかりリラックスしていた。電車の中ではダン ブラウンの「天使と悪魔」を読みふけり気がつくと一駅乗り越していた。我が町の駅に降り立つと恵比寿の無風の蒸し暑さと違って暑さの中にも風が時折吹き抜ける。ほっとした。
今日は終戦記念日。子供たちに私たちの経験を話すこともないまま、夫と二人あの頃を思い出した。田舎のない夫は大阪の町を逃げ回っていたらしい。わたしは集団疎開生活から助け出されて家族と合流、父のふるさとの家の2階に落ち着いたところだった。