雷雨の夜

大事な講座が終わってほっとする夜だ。昼食を挟んで4時間の立ち仕事だったからさすがに疲れた。でも健康面では鉄の女のわたしだから一晩寝れば難なく元気を回復するだろう。仕事が終わって今夜聴いた「DUETTO」は心にしみ込むように感じた。
今夜はひどい雷雨だった。帰宅の途中で降り始めた激しい雷雨で自転車はすぐあきらめてタクシーを使った。雷鳴は1時間以上頭上で鳴り響いていた。
遠い昔の雷雨の夜を思い出した。この日は夕食の時間に合わせたように雷雨。停電になって母とわたしは晩ご飯の準備も諦めて激しく降る雨の音を聞き、絶え間なく空を明るく照らす稲光を見ていた。普段の母は歌の好きな人であると同時にキリスト教への信仰のあつい人だったから朝から晩までいつも歌っていたのが賛美歌。しかしこの晩、歌い出したのが「宵闇迫れば、、、」という歌謡曲だった。意外だったがなにかほっとして母からこの歌を習った停電の夜だった。