「天使と悪魔」

この暑い最中元々重い鞄に分厚い「天使と悪魔」を持ち歩いていた。それも明日で読み終わるだろう。下巻になって読むスピードが上がった。家事に追われる主婦としては自宅の椅子に座して読書に耽る事はなかなか出来ず読書はもっぱら電車の中だ。「ダヴィンチ コード」に勝るとも劣らない面白さだ。冒頭の事件が起きる場所がスイス、ジュネーブにあるあのCernだ。(ここはわたしにとっていや家族にとって懐かしい場所。夫にとっては「懐かしい」ではなく現在進行形だ。)今夜は戯れに夫のお気に入りに入っているセルンにアクセスしてみた。色々見ているうちにWelcome to cernのサイトを見つけて開いてみてびっくり。「天使と悪魔」に出て来るマッハ15で飛ぶ航空機のイラストは痛快。誰が描いたのか。そしてこの小説の本当と作り話について読者の質問に答えている。お固い学問の世界の頂点に立つと思えるCernのページに一般訪問者向けとは言え通俗的痛快小説が大真面目に取り上げられているところが楽しい。早速このページをプリントアウトしてN子に渡すと一瞥して「もうとっくに読んだわ」と宣う。