ああコスモスロード

「コスモスを見に行かない?」とUさんに誘われた時すぐ「行きましょうよ」と即答したわたしが思い描いたコスモスの群生と今日見たコスモスは全然違っていた。第一コスモスの咲く場所、13キロ強を歩く場所も勘違いしていた。殆ど毎日日課にしている8キロ1時間半のウオーキングで歩く事に自信もあった。色々勘違いが重なったまま雨の中のコスモス見物ウオーキングが始まった。
行けども行けども肝心のコスモスの群生はない。勿論道の両側にちょぼちょぼ咲いた(というより黒く固まった咲き殻が目立つ)コスモスだけ。そうこうしているうちに我々の足は湿原に入って行った。そして気がつけば里山に踏み入っていた。大体コスモスの咲く場所を平らな所と勘違いしていたからウオーキング用の靴とは言え都会の町を歩くためのウオーキングシューズだった。後は想像を超える難行苦行。粘土質の泥道を足を取られながらやっと歩いた。靴もスボンもどろどろ。実際尻餅もついてしまった。いつもの感覚なら我々は2時間もあればこの行程を歩き終える予定だった。しかし今日は少しの食べ物を口に入れただけで倍以上の時間を費やしてしまった。
数年前「水仙を見に行かない?」の一言で強行軍の里山歩きに懲りていたのに、また「コスモスを見に行かない?」の軽い誘いに乗ってしまったわたし、、、これからはもう「◯◯花を見に行かない?」の軽い誘いには決して乗らないわと、帰宅して夫相手に宣言した。
どうもたった一日だけ乗客増加を狙った鉄道会社の企画に乗っちゃたらしい。一部の里山歩きのベテラン以外理想の履物の人は居なかったからみんな大変だったろう。肝心のコスモスは歩き初めのちょぼちょぼだけ。盛りは過ぎているようだ。ああコスモスロード。