アイススケート場オープン

我が家の近くにアイススケート場がオープンする。昔は後楽園をはじめあちこちに民間の施設があったように思うがいつの間にか淘汰されてしまった。こんな時代に出来る公共のスケート場が市民にとって理想的なスポーツの場となれば良いのだけれど。市民も共有の財産を大切に使いたいものだ。
我々が住んだジュネーブ郊外のアパートはサロンの大きい窓の外にずっと野原が続いていてその先にスケート場があった。このスケート場は夏はプールとなり色とりどりのパラソルが芝生を彩り夏冬違ったスポーツが可能なアリーナだった。我が家の子供たちもここに日参したものだ。ジュネーブに住み始めて一番に買ったのが子供たちのスケート靴だったように思う。運動不足をかこっていたわたしも出掛けたものだ。準備運動が足りないわたしは午前中に行くと滑ったり転んだり。日中の家事をこなして自然のストレッチ運動が済んだ午後からでかけると失敗なく滑れるのだった。
日曜日のスケート場は本当に楽しそう。老年のご夫婦も手を取り合って優雅に滑っていたし何よりも若い人の滑りはほんとにかっこ良かった。冬の一番寒い頃は子供たちが滑る様子をわたしは暖かいサロンの窓から双眼鏡で見ていた。霧の深い夜地域のアイスホッケーチームが練習していると霧の中にスケート場の辺りだけがぼーっと明るくただ選手達が激突する音だけが響いていた。ここで覚えたスケートは帰国しても楽しんだ。N子は大学でスケートクラブを作ったし、K子も4年間同好会で楽しんだ。