音楽専用ホールの完成

知らないうちに私の住む街に音楽ホールの計画が持ち上がり、とうとうそのホールは来春完成する。車で近くを通るたび見上げる竣工に近付くホールの様子に色々考える。
この音楽専用ホールをどう使うのか。どう維持するのか。またわたしたち市民は自分たちの財産を大切に利用できるのか。日本各地の最高級のホールで正しく利用されない例がテレビで面白おかしく取り上げられるのを見て悲しい思いをしたことがある。あちらの街にあるのだからわが街にもあってしかるべきというだけで出来上がってしまいその上正しく使われないホールにはしたくない。
上野の文化会館や新国立劇場に行くと素晴らしい音楽映像を集めた資料室があって楽しめる。今流行の生涯学習センターのような所にある「何でも映像ライブラリ」でなく音楽に特化した資料室がわが街のホールにもあったらと思う。あそこに行けば古いものはとにかく新しいものは必ず見られるなんてなったらこの地域に住む音楽を専攻する人、楽しむ人双方に有益のように思えるのだが。小粒でも何かぴかっと光るものを持って存在し続ける場所になってほしいと切に思う。