K子の所ではこの2、3年懸案になっていた自分の家を持つことを現実的に考え始めたようだ。メールや電話でもその話題が多い。自分の住処を持つということは一生にそう何回もあることではないし失敗したからと言って靴や服のように簡単に買い替えられるものでもない。親として言いたい事がないわけではないが口を出さないことにしている。そこで夫は都内の地盤や水害関係の資料を次から次へと送りつけているらしい。参考資料を送るから勉強して考えて自分たちで決定しろという意味らしい。自然災害も最近大問題の人為的危険も寄せ付けない家を持つことはそんなに簡単な事ではなさそうである。