2006一月元旦

新年を迎えた。若い人はともかく我々の年齢になると昨日の続きと考えて過食せず穏やかに過ごすのが一番だ。暮れはずっと晴天が続いていたのによりによって曇り。初日の出を見そびれた。代わりに夫が起床するまでにDVD「リゴレット ストーリー」(野外のオペラ)を見終えた。秋に購入したけれど忙しくて観られなかったDVDだ。指揮はカナダ人の女性。動きがきびきびしていて若さが全面に出ている。長い金髪を後ろで無造作に束ねた姿が好もしい。歌手はアルバレスを除いて初めて聴くアーティストばかりだったが歌も動きも素晴らしく一気に観てしまった。贔屓の歌手だと総て良く見え聞こえるのだろうか公爵を演ずるアルバレスは見事だ。一度は封印した(その後また封印を解いた)コヴェントガーデンの「リゴレット」ほど過激でない。あれはちょっと、、、でも見比べてみたいと思う。
暮れの数日はベルリン フィルのジルベスターコンサート過去の録画放送と今年の生中継を観た。サイモン ラトルの元気な指揮に「若い」って良いなあと思わされた。彼の表情が好きだ。2004年コンサートの録画放送で面白い所があった。アンコールは「大オーケストラとコーラスがいるから」とヘンデルの「ハレルヤ コーラス」を演奏した。その時彼は「イギリスの作曲家である、、、」と言って聴衆に向かってにやり。次の瞬間大半がドイツ人と思われる聴衆が「ウオーッ」と反応した。私も実際イギリス人からヘンデルはイギリスの作曲家であると聞かされた事があるがそのイギリス人の思いを彼はジルベスターのステージで茶目っ気たっぷりに言った。
いつもより遅い祝い膳をとってから最近オープンした温泉施設に行った。既に暮れ行ってみた夫が「良いよ!」と言った通りなかなか。4時間ほど温泉に入ったりサウナを利用したり何も用事がないよりずっとずっと良かった。我々が良く行くラクーアや一度行ったことのある庭の湯に負けない施設だった。しかしアクセスがちょっと。ナトリウム−塩化物強塩泉だからもの凄く塩辛く小鼻の辺りをこすった後温泉水で濡れた指先で再度触れるとヒリヒリした。気に入ったので会員になった。行くのはウイークデーが空いていていいだろうと話しながら帰宅。