ゾフィー最後の祈り

昨日は大雨の中日比谷まで「白バラの祈り」を観に行った。新しく映画化されたゾフィ ショルを通して戦時中に存在したナチスに対するレジスタンスに身を投じた白バラグループの若者の姿が鮮明に描かれていた。殆どの人が強大な力の前に理想も正しさも捨て、なす術を知らなかった時普通の青春を謳歌する若者が抵抗運動の中で犠牲になって行く様子に心が締め付けられる思いがした。刑に処せられる直前面会した神父を前に祈るゾフィの言葉は力強く謙虚で圧倒的だった。
先週の「白バラは死なず」「最後の5日間」昨日の「白バラの祈り」と立て続けに観て心の中は一日中ゾフィに占領されている。今日はゾフィの姉の著書を読んだ。誰もいない部屋で「メサイア」の第二部、イエスの受難を描く部分を大きく響かせながら著書の一言一言を辿って行くと何とも表現しがたい感動と崇高な感情が私を包んだ。