終わってしまった

梅雨空の下、田はいつの間にか豊かな緑の絨毯である。2月から日曜日ごとに往復16回乗った特急の窓から見た田は最初ただ水が張ってあるだけだった。そして田植えがあり水の中にひょろひょろした苗が整列していた春。あと2ヶ月ちょっとで収穫かと思うと時の流れのはやいのに驚く。昨日でK市での講座がすっかり終わった。受講者の半分くらいが皆勤だった。いろいろ行事がある日曜日を春先から初夏の今まで殆ど連続で拘束されたわけだから皆勤ということは本当に立派だと思う。こちらは途中声をつぶして危なかった。しかしなんとか無事に全てを終了できて心から嬉しく思う。講座の終わりに可愛らしいブーケを頂いた。みんなの気持ちが込められていると思うととても嬉しかった。最終講座の前日の晩、暗い寝室であれこれ考えていたら今回のK市講座の色々なシーンを思い出してすぐに寝付けなかった。最終日の昨日は総勢17人で昼食会と相成った。素敵な、海を見晴るかすホテルでおいしい食事をした。今回の講座で私はmeewに感謝しなければならない。彼女が毎回帰りの私の足を確保してくれたのだから。昼食に同席した人と話しに夢中のときでも彼女は私の乗るべき電車の時間を把握していてサインを出し駅まで車で送ってくれたのだ。
往復3時間の特急乗車。これは全く苦にならなかった。在宅の3時間だったら多分家事でつぶれてしまうだろうが電車の中では何も出来ない。ただひたすら好きな音楽を聴いた。「ラ ボエーム」「イル トロバトーレ」「カルメン」「マノン」「ロメオとジュリエット」「清教徒」「運命の力」「ホフマン物語」などなど、どれも通して聴いた。ほかに今まで持っていたCDの中で大好きなもの、新しく買ったものなども聴いた。本当に至福のときを得たものだ。みんなiPodに詰めて行ったのだ。今日から生活がちょっとゆっくりになる。このほっとしたとき私は色々やらかす事が過去多かった。心して過ごそう。