美しい二人

オペラ界に輝くゲオルギューとアラーニャのカップル。今夜はドレスデン ガラコンサートを観た。ステージの上で劇的な最後を遂げたシノーポリが指揮する夏のヨーロッパのコンサートだ。コンサートの始まりではシノーポリの背後はまだ薄い雲が行く青空。アラーニャが「星は光りぬ」を歌う頃には夏のドレスデンにも茄子紺色の魅惑の夜空が訪れていた。最近やっと分かりかけてきたヴェルディの「オテロ」の二重唱に総てを忘れて聴き入った。「蝶々夫人」の二重唱も素晴らしい。オペラのお話の上でだけでなく私生活でもカップルの二人のデュエットは見る者を楽しませる。美しい二人だ。合唱が「ナブッコ」の捕囚の合唱を歌っているのも嬉しい。私はこの合唱が何より好きなのだ。
そして今夜はBSで放映する「シャモニーのリンダ」をどうしても録画しなければ。アルバレスの「ベルカント」に収録されているこのオペラのアリアを聴いて以来全曲を聴きたかった。そう、アルバレスが美声で「リーンダ」と歌い出すのに痺れて以来のこと。