日曜日に夫が帰宅してやっと家の中が明るくなった。私は病気だったし通院もしていたから夫の留守の間は座るか横たわるだけで静養していた。大好きな音楽も余り聴きたくなくて少し活字を読むくらいで毎日を過ごした。お陰で体調が良くなりつつあるのを実感出来るようになった。しかし話す相手があることは嬉しい。音楽もまた我が家に戻って来た。スピーカーのボリュームを一杯にあげ今日はチョン ミュンフンのピアノ伴奏で歌うチェチーリア バルトリを何度も楽しんだ。午後通っているクリニックの待合室で手に取った家庭画報12月号にサルバトーレ リチートラのいい記事と写真を発見した。プラシド ドミンゴの薫陶を得て快進撃中のリチートラである。来週の金曜日には彼の歌声が聴ける。予定していた仕事をポストポーンしたりキャンセルしたりして体を労りつつ彼のコンサートだけは駆けつける予定だ。