睡眠時間

帯状疱疹になってから周囲の人たちに体を休めることをしきりに勧められる。Hさんは早寝をしなさいと言う。体の中の各部分に合った休養をとるためには早寝が一番と言う。その説明には私も納得がいったのでこの数日は早寝を決め込んだ。ところが問題が出て来た。10時に寝れば4時には眼がぱっちり開いてしまうのだ。Hさんはそれでも体を横たえていなさいという。しかし真っ暗な寝室で隣の人を起さないようにじっと息を殺すようにしているのは出来ない相談。私の育った家ではみんな早起きを旨としていたから尚更だ。それに対して夫はリタイアした今も学生時代や研究者時代の気ままな生活を引きずっているし又睡眠時間を長く取る人でもある。どうして8時間9時間眠れるのかさっぱり分からない。ハワイへ出かけて不在だった1週間の新聞を読んでいた夫がこれ読んだかと新聞を高く掲げて私を呼んだ。その記事は10時に就寝して10時に起床するという高島俊男氏について書いたものだった。本当に12時間眠っていらっしゃるのか、それとも眼が覚めても起き上がらないで体を横たえておいでなのか。体を横たえてはいるがベッドのなかで次々と執筆活動をしておられるのか、ちょっとおたずねしてみたいところだ。ちなみに私はたった1冊「漢字と日本人]の著書で高島氏のファンになってしまった者である。いずれにしても12時間も私はベッドの中にいられない。