リタイア後のシティライフ

リタイアしてから田舎に引っ越しして晴耕雨読の穏やかな生活を望む人がいる。テレビ新聞でもしばしば田舎暮らしを取り上げる。他方、刺激のある都会生活を求める人もいるようだ。Mさんはそんな一人。郊外の家を処分して都心のマンションを買うという選択をした。昨日よばれて新居を訪ねた。窓からは六本木ヒルズ、ミッドタウン、恵比寿ガーデンプレイスなど、新名所の高層ビルが一目で見える。美しく真っ白なバスルームから眺める都心の夜景は一級品らしい。バスタイムは楽しそうだ。子供が成長して元の2人になった夫婦に大きすぎも小さすぎもしないこじんまりとした、そして機能的間取り。主婦も家事を最小限にして美術館巡り、音楽会など都心が遠くて断念していたことが簡単になったと喜んでいる。しかし年を重ねて来た夫婦がこのマンションに落ち着くには相当な思い切りが要ったに違いない。Mさんは決断力を持った人だと思う。グランドピアノも処分した。書籍は図書館を借りて買わないことにしたという。
ご主人がお出かけの間5時間に亘って女性4人は食べたり話したり。腹ごなしに近くの外苑西通り(プラチナ通り?)を散歩してウインドウショッピングした。不動産屋の店頭の地価、売家価格に皆悲鳴を上げた。桁が違う!!!今日は3人からメールが来た。また遊ぼうと。