今週三つ目の授業。立ちっ放しの2時間半だったが失敗なく終わることが出来た。それどころか今日の皆はすでに半年以上付きあって来た人ばかりだから気心が知れていて勉強がはかどった。あまりにガンガンやったから終わると体の労働でもないのに心地良い汗をかいていた。やった!と言わんばかりで皆の顔にも満足の表情を見た。ある種、濃密な時間だった。忙しい10月、出だしは好調であるがまだ峠は来ていない。出来るだけ慎重に慎重に行こう。
仕事先でスペイン人のモダンダンスの先生に会った。ドミンゴの指揮、ヴィラゾンの歌に完全にノックアウトされてしまっている私はこのダンスの先生に「サルスエラ」について訊ねてみた。答えは、「子供のころ聴いた」、「伝統的なスペインの音楽で、大人になってからはジャズやロックなどモダンなものばかり聴いています」とのこと。ちょっと思った答えが貰えなかった。ヴィラゾンのCDはどれもいいけれど中でも「幸せな時間はもはや」の後半曲調が変わった所からが好き。最初の曲「そんなことはありえない」と最後の「誇りをなくしたヒターノ」には身震いしてしまいそうななスペインのパッションと情感を強く感じる。
夜になってK子から電話。こちらは一生懸命メールを書いていたのにストラスブールのパソコン環境は貧弱で、重い思いをして持って行ったパソコンは使用していないと。しかし研修は好調のよう。