夫のレクチャーを聴く人

秋晴れの日曜日。仕事先に近い神社の横を通ると七五三で美しく着飾った家族連れが何組も幸せそうに歩いていた。一瞬我が家の子供達のあの頃を思い出していた。今日、私は仕事だった。私が日曜日に仕事に出るので夫は曜日の感覚が狂って困るとぼやく。私も同じこと。この生活が来年2月まで続くのである。
今夜は眠くて仕方がない。昨夜泊まった長女に遅くまで付き合ったため。昨夜は夫も嬉しそうだった。最近読んだ本を解説していた。久しぶりに真面目にレクチャーを聴いてくれる人を見つけたという感じ。二階の部屋で泊まり客の準備をしていても階下から張りのある声で娘に「講義する」夫の声が聞こえていた。リタイアして教える学生がいるわけでもない。普段は私がその相手を務めているのだが昨夜はほっとしてその役を娘に代わってもらった。