丸の内そして銀座

新しくオープンした新丸ビルへ行った。月に何度もこの辺りを歩いているわたしも東京の激しい変貌には驚く。すっかりお上りさんである。いつもの音楽お喋り仲間が集まった。私が忙しくて集まりは延び延びになっていて5月以来のこと。6階にある四川料理の店で会食した。店で出されるジャスミン茶の客への勧め方は独特。既に蓋付きの湯のみ茶碗に茶葉などが入れてあり、中国服のボーイが注ぎ口のなが〜い金属製の急須を振り回しながら失敗することなく湯を注ぐ。蒸らしてから蓋をちょっとずらして頂く。ボーイの動きは舞いのようだ。楽しい体験だった。料理は四川の辛さの中に奥の深い味わいがありテーブルを囲んだみんなは満足だったはず。いつも楽しい食事を考えてくれるOさんに感謝。話は当然オペラからプレスリーまで。今回は死の直後ということもあってパバロッティのことも話題になった。
会の後.案内が来ていた彫塑展を観るため日動画廊へ。女性らしい柔らかな作風が良かった。どの人物も皆前方に、と言うかやや上方に目線を投げていて暗さがなくボジティブなものを鑑賞する人に感じさせる。乾漆という昔からの彫塑技法だという。奈良時代からの技法で現代の若い女性を表現した素敵な展覧会だった。