一石一鳥

去年まで15年以上私の髪を切ってくれていたSさんが美容室の女主人になった。美容学校を卒業したての頃からの付き合いだから開店の知らせが来た時我がことのように嬉しかった。その新店舗を訪れて髪を切ってもらった。こじんまりしたしゃれたインテリアの店だ。2時間ばかり2人の話は過去へ将来へ行ったり来たりまた現在を語り本当に楽しかった。立派な女性になったSさんが本当にまぶしく見えた。この店は私が今まで降りたことがないしかも我が家から行きにくい場所にあった。電車の中で色々考えているうちにこの辺りに関係のあることをいくつも思い出し、今日の動きをプランした。1、Sさんの美容室で髪を切る。2、このところ疎遠になっているTさんのお姉様が経営している喫茶店がある。今日はここでお昼を食べよう。3、今闘病中のノブ子さんのご自宅を訪ねよう。髪を切り終わるまでこの一石三鳥はうまく行くはずだった。ところが喫茶店は月火は定休日と張り出してあった。ノブ子さんに電話するとリハビリで夕方まで帰宅できない、、、とご主人。やっぱり欲張り過ぎたのかも。そんなうまい話はあり得ないと諦めて雨の中を帰宅した。一石一鳥、これで良い。