Tu, ca nun chiagne!

リチートラが日本デビューしてから欠かさず聴いてきた彼の歌声。東京でたった1回のコンサートに馳せ参じた。春は予定が多くて行けないかもしれないとチケット購入を躊躇しているうちに完売。私の席は何とP席。つまりパイプオルガン下のシートで彼の背中しか見えない場所だった。当然彼の声は私の席と対する後方入り口に向かって広がる。でもこの場にいられたことが嬉しい。怪我の功名かピアニストの指の動きがばっちり見えたし、聴衆の表情を研究するには良かった。過去のコンサートと被る楽曲もあったがみんな良かった。わたしは「Cav」の「お〜ローラ、、、」が好きだった。アンコールが凄かった。まるで正規のプログラムのよう。6曲も歌ったのだから。私は「Comme e bella muntagna stanotte、、、」で始まるどこか哀愁を帯びたロマンティックなクルティスの曲が好き。痺れた。リチートラの癖のない丸みも艶もある歌声は聴いていてほっとする。彼はいつもの如く最大限の愛嬌を振りまいてくれた。握手してもらった人も20人を超えただろう。また来年ね。リチートラさん。必ず帰って来てくださいね。CDを聴きながらお待ちしています。これで何週間か心の高揚を保てるだろう。