雷雨の中で月見の会

一日ほとんど何もせずにぼーっとしていた。昨日で春から続いていた講座が終わった。40人の参加者と楽しく勉強出来たことを心から嬉しく思う。
昨日は受講者の一人、ミスタHの提案で昼間から「月見の会」と称してお別れの手作りパーティーをやった。本当は酒類の持ち込みも許されない会議室をきっちりきれいにして返すからと許可まで取り付けて。Hさんの演出力には驚いた。あさ5時に起きて自宅近くの野原に行き秋の野草を両手いっぱい採取して持ち込んだ。蒲の穂、月見草、オミナエシなどなど20種類。それを生け花の才がある女性達が竹筒に生け込んだ。豪華な秋の野のいけばなの完成である。各自から集めた少額の予算で、近くのデパートで食べ物、飲み物、ビールまで買い込む役割をこなした数人の男性たち。16回の講座中ずっと生真面目な印象があったI氏は黒い布を夜空と見立てそこに金銀の紙で満月や星をあしらったタピスリーもどきをこしらえて来た。これをホワイトボードに張り付けその前に生け花を置き、あっという間に会場が出来上がった。Hさんの少年の心を失わない、しかし皆を動員する用意周到な演出力が光っていた。窓の外は荒々しい雷雨がビルの窓に雨粒を叩きつけていたが我らが月見の会の2時間は楽しく瞬く間に終わった。講座の最終回にはいつも食事会などをしているがこんなに楽しいそして安上がりのパーティーは初めて。個性的でハイセンスな大人の遊びを感じる。末永く忘れないことだろう。わたしのパソコンの横には頂いたバラのブーケがおいてある。