イル トロヴァトーレ

暑さの中に秋の気配がそっと見えた朝だった。北よりの風が肌に心地いい。鱗雲が発生しアキアカネが飛んでいた。ウオーキングの常連が楽しげに行き来する海辺の道だった。
ABの「イル トロヴァトーレ」を通しで聴いた。代表的なアリアは様々な歌手の歌唱で聴いたが俄ファンには通しで聴くというチャンスはなかった。
今日はただ歌詞をチェックして一応知っている荒筋を確認するくらいしか出来なかった。しかしストーリーがストーリーだけに緊張感溢れるアリアの数々に感動した。ABのマンリーコは今までに聴いたことのないような深い感情を表現していると感じた。知らないことは恐ろしい。「トロヴァトーレ」のアリアをいくつか切り取って聴いているだけでは多分本当の所は理解出来ないだろう。