地域に生きる

一家の主人である働き盛りの男性は朝家を出て夜まで帰らない。地域に残るのは女性と子供だけ。これが少しずつ変わり出しているのかも知れない。健康に恵まれ,経験を積んだ若々しいリタイア組が地域に帰って来た。例えばE氏。昨日の新年会に出ていた。リタイアして5年。確実に今住む地域社会に軸足を置き必要な人物となっているようだ。土曜日曜は子供達のスポーツ活動を手伝っているという。ウイークデーは学習のサポート役として地域の塾で子供達の尊敬を集めているらしい。仕事で培った第一級のユーモアもある。仕事を通して知った世界が語れる。父親以外でこんな人に触れることが出来る子供達は仕合せだろう。しかし彼にも悩みがあるようだ。E氏の採用で塾は若い学生の講師を必要としなくなったという事実についてである。