フォーレの「レクイエム」を聴く

St.Valentine's Day!この日を知ったのは13歳の時。ミッションスクールの中等部に入学した翌年のこの時期。アメリカ人のミッショナリーは生徒達にセント バレンタインズ デーのカードを示して思い思いのカードを作成させたのだった。私たちは「ヘーッ!セント バレンタインズ デー?」と興味しんしんでキューピッドやハートを配してご自慢のカードを作ったものだ。次にセント バレンタインズ デーを身近に感じたのは私を可愛がってくれた(と表現しよう。2週間に1回くらい手紙を受け取っていたから)友人のお母さんから毎年受け取ったカードによってだ。彼女のカードで知ったのはこの日は色々な愛の形に自分の思いを表していいということ。何も女性が男性に対してだけじゃない。ホールマーク製の華やかなカードを彼女は天国へ旅立つ前の年まで毎年アメリカから送って来た。
いつの間にかこのお祭りは日本にも根付いて楽しい遊びになった。あのおかしなそしていかにも日本らしい義理チョコなるものを除いては。
今夜はオペラシティで素晴らしいフォーレの「レクイエム」を聴いた。ミシェル コルボ率いるローザンヌ声楽器楽アンサンブルによる。コルボの指揮は心にあたたかく深く、私の宗教心を呼び覚ましたように思った。独唱者もみんな素晴らしかった。
今日は偶然にもコルボの71回目のお誕生日だという。ヴィヴァルディ、ヘンデルそしてフォーレの演奏が終わった後オーケストラが演奏し始めた「Happy Birthday to You!」にホールにいる全ての人が和してお祝いした。印象的なコンサートになった。あしたは名古屋で演奏会だという。お体を大切によい演奏旅行を!コルボさん。