もう一度行きたいベルガモの町

寒さが身にしみる朝だった。足の怪我以来のウオーキングなので3キロほどいたわりながら歩いた。「ルチア」に舞い上がっている私は今朝もまた「ルチア」。後半のクライマックス部分は勿論だが前半も沢山の美しい旋律に彩られていて聴き飽きない。ルチアのアリアそれからエドガルドとルチアの掛け合いがいい。アルバレスの情感たっぷりの歌唱が魅力的。
7年前にN子と北イタリアへ行った時一日ベルガモの町で遊んだ。ニュータウンからオールドタウンへ。楚々とした美しい町だった。待降節だったので市庁舎の前にはキリスト生誕の等身大の人形があり色とりどりの花で飾ってあったのを思い出す。訪れた古い教会のなかには沢山のお墓がある。知った名前はないか墓碑銘を読み進むとガエターノ ドニゼッティとあった。しかしあの頃はオペラファンではなかった私。「人知れぬ涙」「やさしい魂よ」の2アリアしか知らなかったから当然それほどの関心も持たずにベルガモを後にした。今になってみればもう一度行ってドニゼッティの生きた跡を訪ねてみたいベルガモの町だ。
講座が終わってみれると心の負担がもう一つ消えた気がする。今週の授業が終わればいつも翌週の準備を早くしなければと気ばかり急いていたから。今日は受講者から幾つもメールが届いて沢山のエールを頂いた。