ちょっと海外旅行

今日梅雨入り。太陽がまぶしい朝だったのに帰宅の時間には雨。Rさんに借りた傘は一部骨が折れていて歩くたびにパカパカ。頭はなんとかぬれないで済んだが肩は大いにぬれてしまった。これからの約1ヶ月は足下が悪く嫌な日も続くだろう。しばらくの我慢だ。
春から考えていたブダペストプラハ行きが決まった。勿論Uさんとの二人旅だ。みんなに脅かされて今度は団体旅行に加わる。これが決まるまであっちこっちと調整するのに本当に大変だった。たった8日の旅の時間がやっと取れたということ。2日前まで私はいくつかのコンサートや会合が続く。そして帰国するとすぐ仕事。Uさんも似たようなものだ。夫も子供たちも危ないから団体旅行にするようにと言ったくせに一方では「あなた方は金持ちだねえ。そんな高いお金を払うなら2度3度とあちこち行けるのに」と揶揄する。「私たちは安全を買うの」とか反論してはみたが相手の言うことには一理ある。今日はこれからJさんにメールを書く。彼の国を訪ねることなったと知らせなくては。
リビングにあるアンティークの日本人形の横にハンガリー民族衣装の人形が一体ある。頭に彩り豊かな帽子をかぶり大きなパフスリーブとたっぷりのスカートを揺らして今にもハンガリアン ステップを踏み出しそうな姿である。これは昔々ペンフレンドだったAndrea Bukyというブダペストの少女がくれたものだ。まだ鉄のカーテンの向こうにあったハンガリーを訪れた日本のサッカーチームに頼んで私の手元に届いた小さな人形だ。私に手渡してくれた人によると歓迎パーティーの席上で頼まれたという。とするとこの人形の送り主Andreaはどんな立場の両親を持っていたのかなあと色々想像する。この人形が私の手元にたどり着いた後ハンガリーはいくつかの政変をくぐり抜けたことになるから送り主のAndreaはどんな生活をして来たか。私は今度彼女の国、Jの国をちょっとかすめ見て来る。