4重の包装

「ちょっと可愛いピジャマがあったからあなたに」「プレゼントじゃないから箱に入っていないわよ」という説明とともにNが紙袋を手渡してくれた。帰宅してちょっとわくわくしながら開けてみた。明るい色合いの品物が嬉しかった。早速お礼の電話をしたのは言うまでもない。
しかし問題は包装である。4重に頑丈に包まれていたのだ。まずピジャマそのものは薄く白い不燃紙のような袋に収まっている。それを百貨店の包装紙に包んでそれが更にプレゼント用の美しい袋に入れられ口はきれいなリボンで結んである。最後はこれが百貨店のショッピング袋に収まっていた。日本人が持つものを包む伝統は素晴らしいがこれはちょっとやり過ぎ。簡単包装というのはただかけ声だけらしい。包み紙は開けてしまえばもう用無し。もったいない、もったいない。