Roberto Alagna Live in Paris

暮れ最後にキアーラと会った時「これはいかが?」と手渡されたのがRoberto Alagna Live in Paris.アラーニャのCDは1枚しか持っていないが彼の「冷たい手を」が数ある様々な人の歌唱の中で一番気に入っているし、ベストクラシックのなかで取り上げている彼の「オー ホーリーナイト」にいたく感動したことを話してあったのを思い出してくれたのだと思う。今日は年頭の行事が終わったので朝からこのDVDを観た。とても実のあるDVDで続けて2回観てしまった。プロでないから難しい批評はなく自分が心から楽しく思えればそれで良しなのが私の音楽の聴き方。好きな「ラ ダンツァ」を聴いたらもう画面の前で手を叩いていたがまだまだ早かった。最後の一曲まで本当に楽しめた。それにしてもこのようなコンサートで歌手は怒り、悲しみ、歓び、愛、死を曲によって歌い分けなければならない。一つのテーマで通すオペラより難しいと誰かが言ったのを聞いたことがある。どんなコンサートに行っても細かい表情など一瞬に過ぎ去るものを捉えることはなかなか出来ないがDVDはそれが可能。今日はアラーニャの様々な表情を楽しめた。こうなると春の来日公演「イル トロヴァトーレ」を見過ごすわけにはいかないのかもしれない。