刑房の中の二人

風邪の影響もあるだろうが昨日ドイツ文化センターで観た2本の映画が私の心に深い陰を落とし一日うつうつしていた。購入した資料などでゾフィ ショルの生き方を辿って思う事が多かった。自分の思想信条に命を賭け突き進んで行く恐ろしいまでの純粋さに声もない。こんな生き方を彼女は何処で学んだのだろう。家庭か交友関係か。またはドイツの暗い時代が生んだのか。「白バラは死なず」の最後では淡々と自分の運命を受け入れギロチン台に首を差し出すゾフィの姿に椅子を立てなかった。現在の日本では大人も若者も破廉恥な事件を起こしそれがつぎつぎと報道される。やりきれない気持ちだ。時代も社会的背景も違うとは言え刑房のゾフィと日本人の某氏の余りのコントラストに驚いている。