大忙しの一日

大忙しの一日だった。疲れて昨日のうちに準備できなかったクランベリ入りの焼き菓子を早朝から焼いた。焼き菓子というのは出来上がって一日くらい経ってからが味が落ち着いておいしいのだが仕方ない。これを持ってアンクルンの練習に出掛けた。インドネシア人がみんな好きな日本の歌、五輪真弓の「心の友」を練習した。親しくしていた留学生達が帰国して淋しくなったが新しく来日した学生も積極的に練習に参加して楽しいときを共有している。皆時間厳守が出来て立派。練習後の持ち寄り昼食が楽しい。このときはまたにわか日本語教室にもなっている。今日はLさんが「かんぺき」を教えてと言う。「間違いが全然ないこと」「欠点が一つもないこと」「パーフェクト」など思いつく言葉で意味を易しく言い換え、あとは使い方。試験の後「どうだった?」と聞かれて「完璧よ!」「心の友」はもう完璧に演奏できる。この世の中に完璧な人はいない。色々出して最後に「どうわかった?」と訊ねると彼女は右手の親指と人差し指で円を作って「かんぺきよ」と答えた。そうこうしているうちに突然の雷で帰宅の足を奪われた。「もう降るな!」と空をにらみながらペダルを忙しく踏む。雨上がりの道を突っ走って帰宅した。家に居たのは小1時間今度は電車に飛び乗って隣町へ。駅前のパン屋のコーヒーをすすりながらBさんと話した。これでこの春の準備が出来た。夕食後はほっとする間もなくながーい電話が1本。以前相談に乗った人からのその後を伝える電話だった。それは波瀾万丈の3年を事細かに説明する内容だった。受話器を置いてみればそろそろ11時。夫はこんなことをしていたら「身を滅ぼす」と言うが私が好き好んでやっているわけではない。